愛媛県松山東署は今年1月、松山市清水町の路上でタクシーから現金およそ5万4千円やセカンドバッグが盗まれた事件で、20代の女子大生が誤認逮捕されていたことが明らかになりました。
誤認逮捕された女性は刑事からの取り調べや状況についての手記を公表しました。
その内容はあまりに酷いものでした。
そこで今回は、女子大生が公表した手記内容を見ていきながら誤認逮捕された理由をまとめるとともに、取り調べを行っていた刑事や真犯人の女性について調べてみました。
愛媛県警が窃盗容疑で女子大生を誤認逮捕
今年1月に松山市清水町でタクシーから現金などを盗んだ事件で、20代の女子大生が誤認逮捕されていました。
事件とは無関係ということが明らかになると女子大生は釈放されたようです。
愛媛県警が20代女性を誤認逮捕 実名で発表もhttps://t.co/41osTAON3b
— 毎日新聞 (@mainichi) July 22, 2019
愛媛県警は22日、今年1月に松山市でタクシーから現金などを盗んだとして、松山東署が窃盗容疑で今月8日に逮捕した同市の20代女性について、誤認逮捕だったと発表した。女性は逮捕から2日後の今月10日に釈放。同県警は別の容疑者が浮上し、女性が被害のあったタクシーに乗車していなかったことが明らかになったと説明している。
松山東署は逮捕した日に女性を実名で報道発表し、「女性は調べに対し『何も話しません』と話している」と説明した。釈放後に裏付け捜査を進め、今月18日に誤認逮捕が確定。本人への謝罪などを済ませるまで事案の公表を控えたという。別の容疑者については捜査を継続している。
引用:毎日新聞
女子大生が誤認逮捕された理由
なぜ愛媛県警は20代女性を誤認逮捕してしまったのか。
その理由については女子大生が誤認逮捕期間中に刑事から受けていた取り調べの内容について書き留められた日記に記載されていました。
窃盗のあったタクシーのドライブレコーダーに犯人の女性が映っていました。
その女性と誤認逮捕された女子大生が似ていたそうです。
それだけでなく窃盗をした女性が住んでいるアパートと同じだったために逮捕されてしまったようです。
悪い偶然が重なったこともあ女子大生自身も疑われるのは仕方のないことだと手記にありました。
この他に理由があったと思いますが、これは正直疑われてしまうのは仕方ないですし不運だったと思います。
しかし問題はここから。
その後の取り調べで自分ではないことを否認し続けていたそうなのですが、捜査関係者が一切聞く耳を持たないうえに自白するような言動があったそうです。
その内容についてみていきます。
取り調べ内容が酷すぎる
公表された手記には誤認逮捕された女子大生が受けた取り調べ内容について書かれていました。
その内容には刑事のあまりにも酷い態度や発言が。
【全文】愛媛県警に誤認逮捕された女子大学生が公表した手記https://t.co/dXICjLtUE9
誤認逮捕と判明した後、「真相の解明に必要な逮捕だった」との説明を受けたが、担当刑事からの直接の謝罪はいまだにないという。 pic.twitter.com/HEuD8ntmPm
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 1, 2019
取り調べの際に誤認逮捕された女性に対する発言が以下の通りです。
女性:「本当の犯人を捕まえてください。」
刑事:「犯人なら目の前にいるけど」
他にも
- 「やってないことを証明できないよね?」
- 「タクシーに乗った記憶ないの?二重人格?」
- 「いつ(自分がやったことを)言うのか待ってるんだけど」
- 「罪と向き合え」
また、自白を強要するような言葉も
- 「就職も決まってるなら大事にしたくないよね?」
- 「君が認めたら終わる話」
- 「ごめんなさいをすれば済む話」
- 「認めないからどんどん悪い方へ行っているよ」
- 「今の状況は自分が認めないからこうなっているんだ」
- 「また取り調べか、とか思っているんだろう。認めないと終わらないよ。」など
取り調べが続く中で女性は
「もし勾留されたら取り調べに耐え切れず、やっていないことを認めてしまうかもしれないという不安な気持ちもあった」
「体力的にも精神的にも辛かった」
と話しています。
特に、手記にあった
「手錠をかけられたときのショックは忘れたいのに忘れることができず、今でも辛いです。」
私はそんな経験がないので、女子大生が手錠をかけられたときの感情や手に残る感覚など、完全に理解することはできませんが、想像するだけで心が痛くなりました。
それでも身の潔白を証明できると信じ続け、否認し続け、戦い続けた女子大生はほんとに頑張ったと思います。
こんな取り調べが行われているのは今回の事件に限った話ではないはずです。
実際、冤罪なのに刑事や警察の圧力にやられてしまい認めてしまう事件も少なくありません。
もちろん、真相を突き詰めて犯人を特定している警察や刑事さんもいるはずですが、このやり方で事件を解決した気になっている警察もいるんですね。
仕事が面倒だから?
長々捜査したり取り調べするのが無駄だから?
そんな気持ちで警察やっているなら今すぐ辞めてもらいたいです。
取り調べをしていた刑事は誰?
今回誤認逮捕した女子大生に取り調べを行っていた刑事の言動は許されないです。
この刑事は一体誰なのか?
名前や顔画像など分かっていません。
口先だけの謝罪があったそうですが、そんなので片付けられる問題ではないですよね。
こんな言葉、いつも使っているのでしょうか。
もし自分が同じようなことに巻き込まれたことを考えると恐怖でしかないです。
タクシーから現金等を盗んだ真犯人は誰?
この事件について再捜査で別の女性が容疑者として浮上したそうです。
その犯人の情報については情報は出ていません。
真犯人は別の女性が逮捕されている間、どんな気持ちだったのか。
窃盗をするぐらいですし、あわよくばとか思っていたのでしょうか。
ちゃんとした捜査を進めて、真犯人を捕まえてほしいです。
まとめ
以上、女子大生が公表した手記内容と誤認逮捕された理由、取り調べを行っていた刑事や真犯人の女性についてでした。
警察に対する怒りとか解雇すべきとか様々な意見がありますが、日本の治安を守っている警察にこんな人がいると思うと不安でしかないです。
警察の闇が見えた恐ろしい内容でした。
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