エリート銀行員殺人事件について今日(2019年5月29日)弥谷鷹仁被告の初めての被告人質問が行われています。
妻の弥谷麻衣子さんの殺害に至った動機は何なのか、殺害までに何があったのか、初の被告人質問で弥谷鷹仁被告が答えた内容をまとめていきます。
弥谷鷹仁被告への被告人質問
午前中は弥谷鷹仁被告へ弁護側から被告人質問が行われ、午後からは検察側から被告人質問が行われるそうです。
その午前の弁護側からの被告人質問で衝撃の内容が明らかになりました。
まず最初に確認しておきますが、弁護側は麻衣子さんは強迫性障害で極度の潔癖症が犯行の原因と冒頭陳述しています。
強迫性障害については検察側も認定しています。
なので強迫性障害による影響が弥谷鷹仁被告を苦しめる原因になっていた場合、判決に影響が出る可能性があります。
それを踏まえながら弁護側はなぜ殺害したかに関して被告人に質問しそれの鷹仁被告の答えを聞いてもらえたらと思います。
現時点でわかっていることについてまとめます。
弥谷麻衣子さんの暴力
弥谷麻衣子さんからひどい暴力を受けていたことを口にしました。
顔面殴られたり、髪をつかまれたり引きづき回されたり数として100回以上ありました。
土下座する私の頭を蹴りました。
もう限界だと思いました。
弥谷麻衣子さんの潔癖症
麻衣子さんが潔癖症で潔癖症ならではのルールがあり、それに反すると罰を受けていた。
ではその麻衣子さんのルールとは何か?
帰宅したときに必要なものが決まっており、
「割りばし」「新しい着替え」「箱」「ビニール手袋」
この4つが必要だったそうです。
どういうこと?と思いますよね。
- 割りばしは電気をつけるためのもので電気を素手で触ってはいけない。
- 鷹仁被告は帰ったらまず服を脱いで、シャワーを浴びなければならない。その間、外から帰ってきた娘はまだ汚れていて家の中を歩かせられないため、麻衣子さんが娘さんを箱の中に入れている。
- 鷹仁被告がシャワーを浴び終えると、新しい着替えを着なければならない。着替え終えると今度は麻衣子さんがシャワーを浴びる時間になる。
- 麻衣子さんのシャワー中、鷹仁被告はビニール手袋をつけて箱の中に入っている娘を箱から出ないように抑えつけなければならない。
以上のようなそこまでするかというレベルの麻衣子さんのルールが最初に述べられました。
これ以外のルールもあったそうです。
家にあるゴミ箱、トイレ、玄関のドアノブを触る時はポリ手袋を使わなければならない。
これは1週間に100枚入りのポリ手袋を3箱~5箱使う量だったそうです。
このルールを破ると、アルコールと次亜塩素酸を使って30分以上磨かなければならない罰を受けることになります。
鷹仁被告は1回、ビジネスラックを触って食器棚に触ってしまった事があり、その時もこの罰を課せられていて会社に遅刻したことがあると答えています。
麻衣子さんの娘の接し方、育児について
妻の麻衣子さんが育児に対してノイローゼのような症状を抱えており、娘を麻衣子さんから守らなければいけなかったから殺害を決意したというのが弁護側、検察側双方から主張されている動機でした。
殺害してまでも守らなければいけなかった麻衣子さんの育児のやり方や接し方ついて鷹仁被告は次のように答えていたそうです。
- 授乳の最中に麻衣子さんのおっぱいをうまく飲まない時、「なんで飲まないんだ」と怒鳴りながら、力強く胸に押さえつけていた。
- 麻衣子さんが娘を寝かしつけているときも背中をポンポンと叩いているうちに力が入って叩き殺しそうになったことがあるという話を聞かされたこともある。
- 鷹仁被告が仕事をしている最中に麻衣子さんから電話が入り、
- 「もう、娘を見るのは嫌なんだ。すぐ帰ってこなかったら娘がどうなるかわからない」という電話が入った。
娘の危害がこれ以上加えられないように、麻衣子さんの思いがさらに強まって娘を殺害されないようにという思いが鷹仁被告にあったということが弁護側とのやり取りの中にあったそうです。
なんで殺害ではなくて離婚しなかったのか?
一度離婚の話を切り出したら、麻衣子さんが娘を連れてマンションの屋上に行き、飛び降り自殺を試みたため、離婚の話はもうしてはならないと決意した。
同時に、たとえ離婚しても親権が取れないとなると娘が麻衣子さんにわたってしまう。
ただでさえ麻衣子さんが娘に危害を加えようとしている状況のなかでその環境は作れない。
となると、親権を自分が持たずして離婚はできない。
じゃあどうしたらいいの?
殺害と考えたそうです。
これが事実だとしたら鷹仁被告にとっては非常につらい夫婦関係となっていたことは確かです。
しかし麻衣子さんが殺害された以上、その証言があっているかどうか確認ができないのでは?
というところに関しては、
一昨日、昨日と麻衣子さんの関係者も出廷しているそうで、麻衣子さんの関係者に対しても被害を加えらえていることがわかっています。
また鷹仁被告が危害を加えらていることを回り相談していたという事実もあるそうなので、鷹仁被告が答えている内容は信憑性があるのではと思われます。
以上のような証言を受けて検察側は、
だからといってほんとうに殺害するのはどうなの?と午後からの検察側の被告人質問の時間でたずねているそうです。
裁判において、鷹仁被告と麻衣子さんの関係を裁判員の方がどのように受け止めるかが裁判のポイントになるかもしれません。
まとめ
以上、現時点で把握している内容をまとめました。
長文かつ読みにくい文章でみません。
また、何か間違っている情報を伝えている場合、教えていただけると嬉しいです。
明日は恵美被告による被告人質問が行われるそうなので、こちらも情報が入り次第お伝えできればと思います。
母・恵美被告の被告人質問について以下の記事にまとめました。
弥谷鷹仁被告は懲役17年求刑、恵美被告は懲役6年求刑となりました。
最終判決が下されました。次の記事にまとめています。
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